姉妹の絆は、いつしか支配になり

真夏日という言葉を忘れるほど猛暑日だらけの今年の8月、島岡美延です。なお40度超えの予想も。

明日からは9月、そんな名前をつけられた姉妹の物語。映画『九月と七月の姉妹(9月5日公開)』をご紹介します。原題は『September Says』、互いの境目がわからないほど絡み合った姉妹の愛とは。原作は史上最年少でブッカー賞候補となった作家デイジー・ジョンソンの同名小説。ヨルゴス・ランティモス監督の公私にわたるパートナー、アリアン・ラベド監督の長編デビュー作は、怖いおとぎ話のよう。

10か月違いで生まれた一心同体の姉妹、セプテンバーとジュライ。まるで正反対の姉妹は、強い絆で結ばれている。ある日、学校でのいじめがきっかけで、シングルマザーのシーラとともにアイルランドの亡父の家へ引っ越すことに。新しい生活の中で、次第にセプテンバーとの関係が変化していくことに気づくジュライ。「セプテンバーは言う・・・」、その命令ゲームはただの戯れから緊張を増していき――。

仲良しが支配に変わる、誰の身にも起こりうるのでは。